Blooming for the Dishes2019.04.23

華やかな空間に添える小さな情熱

街の至るところに緑が配され、近くには有栖川宮記念公園もひかえる広尾。そんな自然溢れるエリアにあるレストランひらまつ 広尾もまた、四季折々の草花に満ち溢れ、広尾の街を行き交う人々に季節の薫りを届けている。

シェフ平松のこだわりは、自ら選び抜いた季節食材。そこには日本の四季をお料理を通じて味わって欲しいという想いがある。

レストランひらまつ 広尾を彩る季節の花は、その想いにそっと寄り添い、素晴らしい脇役として館内の至るところで可憐な表情を魅せる。

 

そんな、レストランひらまつ広尾に花たちを約30年に渡り届けているのが、青山のフラワーショップ<ル・ベスベ>。代表の松岡龍守さんはひらまつとの長い付き合いをこう語る。

「創業当時は徹夜になることもしばしばでした。それでも、平松宏之シェフや慶子マダムと何度も話し合いながら、どうしたら少しでも華やいだ空間になるか、料理とのマッチングはどうか、など試行錯誤を繰り返していました」。

ぶつかってもそこは職人同士。それぞれの感性を尊重しあい、今ではお互いが唯一無二の存在として強い信頼関係で結ばれている。

「料理が季節を大切にするように、花もまた季節を象徴する存在ですから、来られる方に花からも四季の移ろいを感じていただきたいと考えています。ただ、あくまでレストランの主役は料理ですから、それを邪魔しない。控えめだけれど、記憶に残る。そんな花をどう活かすかということに関しては、シェフと意見のキャッチボールをしながら進めるというのが創業以来のスタイルになっています」。

30年以上が経った今でも、<ル・ベスぺ>のスタッフたちは週に2回やってきて、欠かさず花の入れ替えを行う。

「大変だけれど、週に2回入れ替えることで、より細やかに季節を演出できるし、使える花の種類も格段に多くなるんです」。

青山の<ル・ベスベ>を訪れると、そこは東京の真ん中にあるとは思えない、花や木々に囲まれた特別な場所が出現する。ここで、松岡さんをはじめスタッフたちがレストランを彩る花の構想を考えているのだ。

花と料理はどこか似ている

「こうやればこうなるという定型みたいなものは経験を重ねればできるようになります。ただそれだけだと自分の技術も感性も止まってしまうので、常に冒険を足していきます。料理もきっとそうで、平松大樹シェフとのやり取りの中でもそれを感じます。僕自身は花と料理には共通点があると思っています。どちらもインスピレーションを大事にしながら、ですから」。そう語る松岡さん。

料理と花のコラボレーションは、シェフやサービススタッフと<ル・ベスベ>が分かち合ってきた感性やレストランへの想いから生まれる。季節と美しさの共演。室内に生まれるナチュラルな感覚。

レストランひらまつ広尾は、料理やそれを彩る花や空間のすべてで心やすらぎ、記憶に残る時間を過ごしていただきたいと考えている。

 

ル・ベスベ[Le Vésuve]

Address:東京都港区南青山7-9-3

Tel03-5469-5438

営業時間:AM11:00-PM6:00

定休日:毎週火曜日

URLhttp://www.levesuve.com

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Words :
Paragraph Ltd.
Photography :
Masashi Nagao
Keywords :
flower
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